往復大型客船の2泊3日の旅は、初めて式根島に来る方でかなり多いパターンです。なんといっても真ん中の日を1日じっくり過ごせるのポイント。外周12㎞のコンパクトな式根島ですが、貴重な滞在時間を効率よく過ごすため、レンタサイクルの利用がおすすめです!
往復ジェット船利用の方は、1日目の到着が昼頃になりますが、最終日は午後出発なので、午前中いっぱい予定をいれることができます。島での滞在時間を最も長くできるのは、往路は夜行の大型客船、復路は高速ジェット船で帰るパターンとなります。
1日目は絶景スポットをはしご&夕日&星空観察
- 09:05 式根島・野伏港到着
予約した宿泊施設が野伏港に迎えに来ています。車や手持ちの看板に屋号がありますので、見つけたら声を掛けましょう。
※送迎がない宿は徒歩で向かいます。レンタカーやレンタサイクル店に港への迎えを依頼することができる場合もあります。 - 10:00 宿にチェックイン&荷物を預けて出発!
砂浜で座ってくつろぐため、海水浴をしなくてもレジャーシートがあると便利!紫外線対策も忘れずに!
レンタサイクル店はこちらから。繁忙期は混み合うので来島前に予約しておいたほうが安心です。
島の北部、泊浦に近い高台に鎮座する泊神社は1687年造営の歴史ある島内一の鎮守として、島民に親しまれています。美しい白い鳥居も印象的。
泊神社入口の鳥居 白砂に式根ブルーの海が映える扇形の入り江の美しいビーチもオフシーズンは静かです。昔、風待ちの港だった名残のなまこ型の桟橋(村指定記念物)や船揚場の姿を見ることができます。買ってきたお弁当はこちらでどうぞ。
穏やかな入り江の泊浦 360℃を見渡す島最高地点の展望台。ここは外せない絶景スポットです。
超絶景!神引展望台 神引展望台駐車場近くの入口から、歩いて式根島の奇勝「唐人津城」に向かいます。こちらは白岩の砂漠が広がる火山の噴火口跡。津城とは人や魚が集まる場所をさす言葉で、良い漁場で賑わっていたことから。手前にテラスやテーブル&ベンチがあります。
唐人津城 雨が降ると幻の池が現れるかつての火口跡。隈の井(くまのい)の地名は、雨が降るとすり鉢状の火口跡が水を集め、「幻の池」が出現することから命名。
隈の井 御釜湾を見下ろす、一番南の展望台。
ミチナシのアシカ穴や御釜湾を望む 神引展望台に戻り、停めておいた自転車にまた乗ります。
島一番の夕日と「馬の首」で知られる絶景ビーチでフィニッシュ!日の入り時間までのんびりして、雄大な景色を目と心に焼き付けましょう。なお、年間で一番日の入りが早い時期はだいたい17時、遅い時期は19時過ぎなので、そこは夕食の事情などと勘案して調整してください。日の入り時刻の30分くらい前から待機すれば、一番いい時を見逃しません。
島民も見に行く大絶景 東に開けた展望台で心行くまで星空を見ましょう。ベンチがありがたい!
星空観察で冷えた体は、地鉈温泉の引湯を使って整備された露天風呂「松ヶ下雅湯」で温めましょう。夜間はライトアップされ、星を見ながらの入浴でき、憩いの場となっています。水を入れたペットボトルを持参し、源泉温度に近い熱い湯がたまっている場所に入れておけば温まるので、湯上りに自分にかけて、塩分が強い温泉を流せ、洋服が汚れにくくなります。
松ヶ下雅湯 式根島の露天風呂は身体が洗えませんので、宿に戻ったら身体や頭髪を洗う必要があります。宿の入浴時間があると思いますので、間に合わないようでしたら、調整してください。明日のサンライズのため早めに寝ましょう!
2日目は地熱パワーを感じる海中温泉はしご&史跡巡り
- 09:00 商店で昼ご飯を購入
中心地から近い、道路脇にあります。まずはこちらに手を突っ込んでいきましょう。猫が入っているときがあるので、チェックしてからどうぞ。
足付温泉の湯加減がわかる(?)じんわり温かい穴 193段の急階段で高低差50m近くを降り、たどり着く野趣あふれる海岸線の野天風呂。高温80℃の源泉のため、海水が流れ込む満潮時刻の前後90分が入り時。潮が引いているときでも、ちょうどよい温度の湯壺がどこかしらあるので、見つけるのがコツ。入浴するなら水着着用で。赤錆色に着色する泉質なので、タオルや水着は色が濃いもの、汚れてもいいものを使いましょう。
海と一体感がある野湯 地鉈温泉入口すぐそばにある足地山の展望台。急な階段を上がって向かいます。山頂は新島や式根島港を見下ろし、向かって右手が神津島です。
大海原 足付温泉へは、足地山展望台入口の先から直接いける遊歩道で向かいます。磯浜に湧く源泉は、無色透明のナトリウム・塩化物強塩温泉。薄く緑がかり、湯壷の底から足元湧出を知らせる気泡がポツポツと。源泉温度は55℃とやや低く、海の際であることから、干潮時刻前後90分が入り時ですが、入浴できる季節やタイミングは限られますが、見るだけ、足湯だけでも良い思い出になります。昼ご飯は、海岸のゴロタ石に腰を掛けて海や港を見ながらどうぞ。
外傷や皮膚炎に効果があるという「外科の湯」 湯治に訪れた与謝野晶子の歌を刻む記念碑
与謝野晶子記念碑 江戸時代の過酷な製塩にまつわる悲劇の伝説。今も、潮が引いた海岸に、塩釜跡の石垣の遺構を見ることができます。遺構のすぐ近くに温泉が湧く温かい場所があるので、探してみてはいかが。
史跡「塩釜の跡」 釜の下海岸 別名「猫神様」と言われる泊神社の境外末社。
式根島の化け猫伝説由来の神社 商店で買い物をしてから宿に戻って一休み。夕食後は明日に備えて早寝もよし、コンデションが良ければ、星空観察や星見風呂もオススメ。
3日目は日の出を浴びてスタート
式根島の東側に日の出スポットが点在しています。季節により、見えるスポットが異なりますので、こちらをご覧の上、ぜひ、早起きして見に行きましょう。海岸の散策も気持ちがいいですよ。
(早起きしすぎて寝不足が心配になるかもしれませんが、大丈夫です。帰りのさるびあ丸でいくらでも寝る時間がとれます!)
石白川海岸の日の出 式根島唯一の寺院が法光山 東要寺は、前日に電話で予約(TEL:04992-7-0133)すれば、朝の勤行に誰でも参加できます。 東要寺には、樹齢900年、高さ30m、幹周5mのイヌマキの巨木や梛(ナギ)の木の自生地があり、いずれも東京都の天然記念物に指定されています。”サーファー和尚”自ら温かく迎えてくれるので、気軽に立ち寄ってみましょう。
[体験メニュー]
・朝の勤行 AM6:30より
※参加自由。参加希望者は前日までに連絡
(TEL:04992-7-0133)
・心が軽くなる瞑想と法話、運勢、お悩み相談、各種御祈祷(要予約)
・ご祈祷したナギの葉を良縁成就、海上、交通安全のお守りとして進呈(無料)
・イヌマキの樹で作ったお守り(ガチャガチャ)
・吉凶のない、住職手作りの言葉のおみくじ※ナギの葉を自分で採ってはいけません
- 08:00 宿で朝食
船の場合、上り便欠航の場合があります。その場合は、9時05分の下り便に乗らないといけませんので、要注意です。いずれにしても、島では荷物は早めにまとめておきましょう。
- 09:30 レンタサイクル返却&お土産&船で食べる弁当購入
- 10:30 宿に戻って、野伏港へ送ってもらう
宿に戻って、出発30分前までには野伏港に送ってもらいましょう(自分で歩く方やレンタカー乗り捨て組もいると思います)。帰りの船のチケットの発券がまだの人は、宿に伝えて少し早めに送ってもらうとよいでしょう。野伏港についたら待機スペースでさるびあ丸を待ちます。
- 11:25 野伏港でさるびあ丸に乗船
お疲れさまでした。竹芝に着くまで、のんびり船旅を楽しんでください!新島に近づくとさるびあ丸に無賃乗船するカラスも良かったら探してみてください。