海水浴客で大賑わいの8月を避けて、9月上旬に式根島で5泊6日の夏休みを満喫しました。
午前中はひだぶんのすぐ目の前の石白川海岸でスノーケリングし、午後は快適なお部屋で昼寝、それから一仕事。Wi-Fiも繋がりが良く、持ってきた原稿がはかどります。

初日のお昼ご飯は、みやとらさんの「赤いか焼きそば」。
アカイカですよ! こんな高級なイカが焼きそばになっているの、初めて見ました! 麺よりイカの方が多いんじゃないかしら、これ!
「ぼくらもそうおもうよ」

お弁当は3件ある食料品店で、それぞれ特色のあるものを買うことができます。12時には完売しているかもしれず、早めに買うのがおすすめです。
「さんどいっちもさいこうだったね」「たまごがたっぷり!」

この夏ひだぶんでは、釣り名人のアルバイトスタッフが2人いて、宿泊客は彼らが釣ったお魚を買うことができました。
めっちゃ豪華なラインナップです。迷う。どれも食べたい、迷います!
どのお魚も捌いてくれて、お刺身にするのか、煮つけたり焼いたりしたいのか伝えれば、最適な状態で渡してくれます。
ものすごく楽! 嬉しい!
(my鱗取りを持ってきていたのですが、一度も出さずに済みました)

初日の夜はヒメダイのカルパッチョ。これは飲まないわけにはいきません。
スプレータイプのオリーブオイルとピンクペッパーは、式根島への旅のお供に便利です。
ミニトマトとレモン、スプラウト、塩、コショウなどは島の食料品店で買うことができます。

2日目には「自炊アシストメニュー」の「洋風鯛めし」のセットを購入しておき、ヒメダイの半身と、真空パックのアサリ入れて「ヒメダイめし」。
カンパチのカルパッチョも作りました。

意気投合した他のお客にヒメダイ飯を分けて差し上げたら、突いてきたお魚のお刺身をたっぷり分けていただきました。こちらはアオヤガラ。淡白で美味しいお魚です。

リモート会議や原稿書きの合間には温泉へ。ひだぶんのすぐ近くの露天風呂、松が下雅の湯まで水着でぶらりと出かけます。
今年の夏、首都圏は最高気温37℃が当たり前の恐ろしい気候でしたが、式根島は31, 2℃程度。
温泉で温まっても、海風に当たると心地よいくらいです。
…おや、何やら雲が増えてきた気がしますね。

朝の散歩でも、雲がもくもく…。
台風が近づいてきていました。
悪天候による予定の変更は、島旅の宿命です。1日早く帰るか? 予定はそのままで、船が欠航したら延泊するか?
気象庁のサイトやWindyを1日何回も確認しながら決断します。

結局、台風は近い進路を通り、さるびあ丸は欠航です。私は延泊することにしました。
雨の合間に朝だけ温泉に行きましたけれど、あとはお部屋でごろごろ。こういう日もあります。
原稿を進めれば良さそうなものですが、大雨の音を聞きながらのんびり電子書籍を読んで過ごしました。
そこへ、ひだぶん女将の「台風スペシャルお昼ご飯」のお知らせ!

アルバイトスタッフが釣ってお刺身にしたお魚で、べっこう丼を作ってくださいました! 無料で!
すごくないですか、これ?
実は、他の宿から移ってきた若いお客さんたちもいたのです。
女将曰く。「台風でどこにも行けないだろうし、お弁当を買うにもお店が閉まっているかもしれないし」「つまらないんじゃないかなぁ、と思うともういたたまれなくて」「せめてご飯がおいしければ、気分も上がるんじゃないかな、って」
…女将さん。もうずっと付いて行きますわ、私!

島最後の夜は、ホワイトボードに出ていたお魚の中からオナガダイを購入。ポワレにしました。
超高級魚のオナガダイ、焼いても煮付けてももちろん美味しいのですが、ポワレも絶品でした。
レモングラスとバタフライピーのお茶のカクテルもいただきました。
式根島は美食の島。日本のシチリア、と呼ばれる日も近いんじゃないでしょうか?