釣った魚を「食材」にしよう
「ひだぶんに宿泊して自炊する人」を前提に、釣った魚の下処理をご案内します。疲れていても、帰ったら、すぐにやってしまいましょう。釣った魚を適切に宿に持ち帰る方法についてはこちらをご覧ください。

魚の下処理(うろこ・エラ・内臓外し)をする場所について
ひだぶんの玄関を背にして、左手に屋根・照明付きの外流し場があります。こちらで魚の下処理を済ませてください。処理に必要な、うろこ取り、ハサミ、包丁は置いてありますので自由にお使いください。
事前に処理した魚を室内のミニキッチンに運ぶための、トレイや袋を用意しておくとよいでしょう。
※使用済みの釣り道具やクーラーボックスもこちらで洗って拭くか乾かして片付けてください。

魚の下処理の仕方
魚のぬめりで包丁やハサミが滑るほか、ヒレが刺さったり、エラで手を切るので、軍手をはめるなどして、くれぐれも注意してください。
01
ヒレ等をハサミで切る

流水で軽く洗ってから、怪我防止のため、背びれ、胸びれなどひれ類をハサミでカットする
02
うろこを取る

うろこ取りで尾から頭に向かってこすり、うろこを取る。水を少しかけながらやると飛び散らない
03
腹とエラの根元を切る

包丁やハサミで腹を大きく切り、まず、エラの付け根の上下を切り離す(手を切らないように)
04
内臓エラを引っ張り出す

内臓をつぶさないように気をつけながら、エラごと指で全て引っ張り出す。黒い玉はつぶさない
05
血合いを掃除する

うろこ取りで腹の中側から背骨をひっかき、血合いを掃除し、水で洗い流す
06
頭を落とし下処理完了

両側から胸びれの尾側に斜めに包丁を入れ、中骨を断ち切って、頭を切り落として、下処理完了
下処理後~魚の冷蔵庫保存の仕方
屋外の流し場で下処理した魚は、トレイやビニール袋で、屋内のミニキッチンに運んで、キッチンペーパー等で包んで冷蔵庫へ入れて保存します。複数の魚や大物などを保存する場合は、キッチンペーパーは一巻くらいすぐなくなってしまいます。ラップ等をご購入ください。

01
お腹にペーパーを詰める

魚の水分をクッキングペーパーでしっかりとってから、クッキングペーパーを魚のおなかに、ぎゅうぎゅうに詰める
02
ラップを巻いて空気を遮断する

魚全体もクッキングペーパーで包み、さらに酸化・乾燥防止でラップをぴっちり巻く。名前を書いたビニールやジッパー付袋にいれて冷蔵庫で保存する
03
すぐ使う場合

すぐ使う場合は、トレイなどに入れて冷蔵庫保存で大丈夫ですが、水分はクッキングペーパーでとっておきましょう
よくある質問
- Q難しくないですか?
- A
エラや内臓を取ったり、うろこを落とすのは誰でもできます。それだけでも食べられる料理はたくさん(塩焼き、煮魚、ぶつ切りで鍋、アクアパッツァ、鯛めしなど)ありますから、トライする価値ありです!刺身やカルパッチョは三枚おろしから柵取りをしなくてはならず、難易度があがりますが、こちらをご参考ください。
- Qすぐ処理しないとどうなりますか
- A
魚の内臓には、魚が食べた生き物が入っています。この臭いが魚につくなどして、生臭さが出てきますので、処理は早い方がベストです。1日置いたら食べられなくなる、というわけではありません。
- Qキッチンペーパーやラップ、ジッパー付袋は宿にありますか
- A
キッチンペーパーやラップは通常のお料理用に置いてありますが限りがあります(ない時もあります)。ジッパー付袋はありません。そして、魚を何匹も保存するには、大量に使う必要がありますので、釣りのお客様は、持参するか、島の商店でお買い求めいただきますよう、よろしくお願いいたします。
- Q手についたニオイはとれますか
- A
石鹸で洗えばとれますので、ご安心を。それでもなんとなく臭い場合は、髪の毛や服に魚の汁が跳ねています。
- Q手を切りそうで怖いです
- A
まず、軍手をする。タオルなどで押さえる。ハサミでできそうなところはハサミでする。ヒレやエラに注意をし、先にハサミで切ってしまう。内臓や口にある釣り針に気を付ける。頭を無理に半分に割らない。硬い骨を無理やり切らない。以上を意識しておくことで怪我防止になります。離島ゆえ、医療のアクセスがどうしてもよくないので、とにかく「けがをしない」ことを、普段以上に重要視してください。
- Q骨などのアラや頭は食べられますか?
- A
アラはアラ汁や煮つけで頂けます。スープをとってザルで濾せば、使い勝手の良い上質な魚の出汁がとれます。翌日にはゼラチン質でぷるぷるになっています。
- Q処理した魚は何日持ちますか?
- A
一概には言えませんが、釣ってすぐ適切に処理した魚は鮮度がいいので、4~5日は普通にお刺身で食べています。ただ、青魚のアジやサバの仲間は足が早いので、翌日に食べるか火を通して保存しましょう。においや見た目などの観察もしっかりして判断を。
- Qお土産に持ち帰りたい
- A
下処理済みの魚は、クーラーボックスや冷凍ペットボトル&保冷バックに入れて持ち帰ることができます。簡単な保冷バッグでも、大型客船の場合は冷蔵ロッカーを利用し、東京などに着いたら、コンビニで氷や冷凍ペットボトルを買って、再度、保冷を強化すれば大丈夫だと思います。宅急便は、島内ではチルド便が出せませんので、氷詰めにして出しています。