釣った魚を「食材」にしよう
「ひだぶんに宿泊して自炊する人」を前提に、釣った魚の持ち帰り方をご紹介します。釣り竿やリールのセットに仕掛けや餌があれば、ひとまず釣りは成立しますが、そこから先が肝心なのです。

魚を持ち帰って食べるまでの流れ
魚を美味しく食べるには、釣った魚を、その場で魚のエラを切って血抜きした上で、「冷やす」ことが大事です。そのためには、えらを切るための「ハサミ」と「バケツ」と「クーラーボックス(氷/冷凍ペットボトル)」が必要です。こういった道具は持参すれば確実ですが、ひだぶんでも数量限定・先着順でレンタルしています。また、宮房釣具店でクーラーボックス代わりになる発泡スチロール箱や保冷バッグ、氷などを買うことができます。一匹釣れたら急いで帰るという手もありますが、特にサバやムロアジなど鮮度落ちで起こるヒスタミン中毒も怖いので、しっかり準備しましょう。
ひだぶん 『釣り小物レンタル』
参考:TSURIHACK 『釣った魚で“食中毒”を引き起こす原因と誰でもできる対策』
釣った魚の種類を見分け、持ち帰るか決めます。毒があったり、噛む、刺すなど怪我の恐れがある危険な魚もいますので、軍手やタオル、魚はさみを使い、素手で魚を触らないようにしてください。
1.魚図鑑やネットの釣魚情報で調べる
2.周りの釣り師に聞く(礼儀正しく尋ねれば多分教えてくれます!)
3.Googleレンズなどアプリや画像検索で調べる
持ち帰ると決めた魚は、あらかじめ海水で満たしておいたバケツに入れ、エラを何か所か切って、水中で振ります。数分おいても良いでしょう。新しい血が出なくなったら血抜き完了です。血抜きが終わったら、忘れずに保冷します。血抜き中に釣りを再開してしまい、ぬるい海水にいつまでも魚を漬けてしまい、ダメにしてしまった経験は「あるある」です。
また、狭いバケツに生きた魚を入れても、酸欠でわりとすぐ死んでしまいます。夏なら水温がすぐ高くなり、余計に厳しくなります。*活かすには酸素ポンプが必要です。
クーラーボックスには、あらかじめ氷や水を入れて凍らせたペットボトル、少しの海水を入れておきます。釣った魚はできればビニール袋やジッパー付袋に入れて、血抜き後、速やかに中に入れて保冷を開始します。クーラーボックスには、餌や、飲料なども入れられますが、きちんと袋分けしておけば衛生的にも安心でしょう。特に真夏など、クーラーボックスの開閉はすばやく最小限で行うと冷却効率の維持に役立ちます。
ひだぶんでは、水を入れて凍らせたペットボトルを無料レンタルしていますので、活用してください。
ひだぶんに持ち帰ったら、玄関を背にして左側にある魚をさばく流し台で下処理を行います。必要な道具は置いてありますし、やり方のマニュアルも用意しています。
エラと内臓は、極力早くとってしまったほうが、魚が生臭くなりませんので、疲れていても、優先的に済ませてしまいましょう。熟成目的でうろこを外さず保存する方もいらっしゃいますが、通常は、このタイミングで、うろこも外します。具体的な方法や手順は下記リンクをご覧ください。
参考:「ひだぶんで魚を処理して食べる方法」
参考:「魚のおろし方」
エラ、内臓、うろこをとって、下処理が完了した魚は、よくキッチンペーパーで水気を取ってから、キッチンペーパーやグリーンパーチに包んで、さらにラップで巻いて、ビニール袋に入れるなど、乾燥しないようにして冷蔵庫で保存しましょう。
下処理が終わった魚は、お刺身が作れなくても、そのままぶつ切りや姿のまま煮たり、焼いたりで十分美味しく食べられます。気軽にトライしてみましょう。






釣り小物レンタル(ひだぶん宿泊者限定)
釣り小物セット
料金:1日 1000円
[内容]
水汲みバケツ、クーラーボックス、保冷氷、ハサミ、魚ばさみ、プライヤー(針外し)、仕掛け接続に便利なサルカン、自転車紐、バッグ
※釣り糸(道糸)の先にサルカンをつければ、スナップ式の仕掛けの交換がとても楽です。サルカンと糸の結び方は事前に以下の動画などで予習しておきましょう。10回練習すれば、ひとまず結べるようになるはずです。

よくある質問
- Qクーラーボックスやハサミなどは必ずレンタル出来ますか?
- A
数量限定なので、確実に使いたい方は、持参がおすすめです。今は100均でも釣り道具や保冷バッグが売っています。保冷バッグでも冷凍ペットボトルを入れておけば、ひとまず役立ちます。また、宮房釣具店で発泡スチロール箱などを売っています。
- Q釣った魚をしばらく放置してしまいました。大丈夫でしょうか。
- A
季節にもよりますが、今まで生きていた魚も死んでしまったら、普通の食品の魚と変わりません。季節や放置した時間にもよりますが、常温で出しっぱなしにした魚の切り身は食中毒やアレルギーが怖いですよね。式根島は本土より医療アクセスが悪い離島ですから、不安になるものは、やめておいたほうが良いと思います。
- Qキッチンペーパーやラップ、ジッパー付袋は宿にありますか
- A
キッチンペーパーやラップは通常のお料理用に置いてありますが限りがあります(ない時もあります)。ジッパー付袋はありません。そして、魚を何匹も保存するには、大量に使う必要がありますので、釣りのお客様は、あらかじめ持参するか、島の商店でお買い求めいただきますよう、よろしくお願いいたします。
- Qたくさん釣れたらどうしましょう。
- A
下処理済みの釣魚は日持ちしますが、数がいらないことがわかっているなら、最初から、良い型(大きいもの)だけ、選んで持ち帰りましょう。
また、島から帰る際に、釣った魚をクーラーボックスや冷凍ペットボトル&保冷バックに入れて持ち帰る方も多いです。簡単な保冷バッグの場合で大型客船の場合は冷蔵ロッカーを利用し、東京などに着いたら、コンビニで氷や冷凍ペットボトルを買って、再度、保冷を強化して持ち帰るといいでしょう。