吹之江遺跡

石油ランプ式の灯台

島の北部の高台にある吹之江遺跡は、紀元前6500年ごろ(縄文時代の中期)から、式根島に人が住んでいたことを示す東京都指定史跡。現在は緊急用のヘリポートになっており、説明看板が立つのみである。

吹之江遺跡(ヘリポート)は島の北端、泊港を望む台地上に立地しています。昭和40年代後半、ヘリポート建設工事の際に発見されました。昭和59年度からの調査により、祭祀や信仰に関連する地区と、通常の住居が営まれた地区とに別れていることが判明しました。本遺跡では、上部に「白ママ」と呼ばれる886年生成の新島向山の火山灰と、その下部に「灰トジ」と呼ばれる838年生成の神津島天上山の火山灰の堆積が認められます。遺物包含層は「灰トジ」を挟んで上下に存在し、上部からは平安時代、下部からは奈良時代の遺物が出土しています。さらに下層には縄文時代中期初頭、そして早期後半の包含層が続いています。

平成二十三年三月建設
東京都教育委員会