式根島をはじめ、伊豆諸島は、男女問わず、気ままな一人旅を楽しむ旅慣れた方が目につきます。なかでも式根島は旅行者の滞在日数が多く、リピーターが多いことで知られています。いきなり一人旅の旅先に式根島を選んだ方もいれば、最初はグループや友人と訪れ、気に入って何度か訪れるうちに、要領がわかって、一人で来るようになったかたもいらっしゃいます。

釣りや秘湯攻略、ダイビングなど目的が明確な方から、時間にとらわれず気ままに過ごしながら、温泉に入ったり美味しいものを食べてのんびりするリフレッシュ・バカンスまで、一人旅のスタイルはさまざま。


数ある観光地、離島のなかでも、小さく、知名度が高いとは言えない式根島を見つけて実際に足を運んだ人。もしかしたら自分の直感や気持ちに素直で、マイペースな個性派が多いのかも(当社比)。この記事では式根島一人旅の魅力と、旅人の生態に迫ります!

まずは一人旅の良さ・メリット

  • 行く日の決定やキャンセルが気楽
  • 自分のペースで行程を決められる
  • 気分次第で予定を変更できる
  • 行きたい場所だけを選べる
  • 趣味ができる
  • マイナーな目的を達成できる
  • 現地の人や他の旅人と自然に交流しやすい
  • 日常の役割や人間関係から離れられる
  • 何もしたくないときは一日寝てられる
  • 荷物の管理や移動の工夫が身につく
  • 調べる力や計画力がアップする
  • トラブル対応力など旅人力が鍛えられる

式根島が一人旅の旅先に選ばれる理由

続いて、式根島が一人旅の旅先に選ばれる理由です。

  • 都内から船でダイレクトアクセス
  • いざとなれば新島経由で飛行機もあり
  • 仕事帰りの夜に大型客船にのって目覚めれば島にいるトリップ感
  • 本土と太平洋で隔たれる非日常感
  • 繁忙期の週末を避ければ船や宿が取りやすい
  • 交通費や宿代がリーズナブル
  • 一人旅を受け入れる宿が多く、極端に宿泊料金が上がらない
  • 素泊まりや食事付を日替わりで選べる宿がある
  • 自炊宿がある
  • 観光開発されすぎず、豊かな自然の中で静かにくつろげる
  • 大観光地より、治安がよく安心できる
  • 島で一人でできる趣味を持っている
  • はじめて来た時になんか居心地が良かった
  • はじめて来た時に、やり残したことがあった
  • 島に顔見知りや常宿ができた
  • カードや各種キャッシュレスが使える
  • 車の免許がなくても徒歩やレンタサイクルで回れる
  • インターネットが整備されている
  • 釣りに理解があり便利な設備が整っている
  • ウェイウェイ感がない

式根島で一人旅を楽しむ人たち

01

島好き・アイランドホッパー

とにかく島が好き!島が癒される!言葉はいらない!という方々です。
式根島なら、滞在中、新島村の連絡船にしきで新島に遊びに行ったり、神津島や利島、大島とはしごしたり、島好きにはたまらない環境です。

また日本全国の離島制覇に挑戦組もおります。

02

温泉好き

式根島といったら、湯加減は干満まかせの野湯「地鉈温泉」「足付温泉」など、海岸線に湧くワイルド・豪快な温泉群が特徴です。水着着用で24時間無料で入れる自由さがウリ。

さらに便利で安全な「松ヶ下雅湯」、身体もしっかり洗える、内湯の共同浴場「憩の家」など、温泉愛好家納得の布陣です。

03

海好き・ダイバー

火山島の式根島を形成する流紋岩はガラス質の美しい白砂となります。その白砂によって、抜群の透明度の海が、緑がかった「碧い海」として映えます。気が向いたら水中眼鏡を片手にシュノーケリングを1時間。そんな生活が送れます。

透明度、海中温泉、多様な生物と話題豊富な式根の海に、何十年も通い続けるダイバーがたくさんいます。

04

釣り師・もりつき師

ショアからキハダマグロにヒラマサ、カンパチ。磯のフカセで良形グレ。渡船、船釣り、なんでもござれの式根島は、釣り師憧れの聖地です。春夏秋冬の釣りがあり、毎月のように訪れる釣り師も珍しくありません。

最近は20代の若者アングラーがとても増えています!彼ら同士で顔見知りになり、切磋琢磨する姿も。また、もりつき師もソロが多いです。

05

星景写真家

式根島には星空観察スポットがたくさんあります。
人口の少ない式根島だからこそ、澄んだ星空をじっくり観察することができ、特に流星群など、天体イベントに合わせて訪れる星景写真家、愛好家がいらっしゃいます。
一人旅だからこそ、じっくり取り組んだり、あきらめたり気楽です。

06

絶景・自然散策が好き

豊かな自然に恵まれ、島中どこにいても絶景ぞろいの式根島。季節や時間帯でうつりゆく自然美に目が離せません。また観光地化されていない式根島は、静かに過ごせる場所が島内に点在。

散策して、お弁当を食べて、海を見ながらのんびりくつろぐ。そんな時間が好きな人たちです。

07

のんびり&気分転換

特にやりたいことがあるわけではないけど、あまりうるさくなさそうな場所でのんびりしたい、島なら非日常感もあって気分転換にいいだろう、といらっしゃる一人旅の方も多いです。

ノープランで来島してから、さあなにするかなーと気ままにぷらぷら。そんな一人旅のスタイルもハマるのが式根島です。

08

ワーケーション

世の中にはうらやましいことに、定期的にワーケーションができる環境の方がいます。式根島はインターネット環境がよく、ワーケーションをしやすい客室や設備が整っているので、ワーケーション目的の一人旅の方にも人気です。

平日のビジネスタイムは持参のノートPCでばりばりお仕事。オフタイムは即遊べるのが、式根島ワーケーションのよいところ。

09

人生の節目な人

勤続10年20年の福利厚生で長期休暇をもらえてしまった方、転職のはざま、定年退職した方など、個人の人生の節目に空いた時間の場合、家族や友人と予定を合わせにくいもの。

そこで「コストも安そうだし、思い切って島でもいってみるか」と伊豆諸島のソロ島旅に挑戦される方がいます。それをきっかけに、すっかり島旅にハマって毎年来ることになった方も!

10

ミヤナー・宮川大聖くんファン

聖地巡礼

式根島が生んだスターといえば「みやかわくん」こと宮川大聖君!式根島愛が強く、各種SNSはもちろん、MV「イダテンドリーマー」やYOUTUBE写真集「宮川大聖 1st PHOTOBOOK ISLAND 」など、事あるごとに式根島をPRしてくれる島っこでもあります。

彼のファン(通称:ミヤナー)の間では、式根島への訪問を「聖地巡礼」と呼び、彼が幼少期を過ごした式根島の風景や空気に触れ、SNSで語られる島の思い出に思いを馳せながら歩く時間は、音楽に込められた世界観をより深く感じられる、かけがえのない体験です。そして、写真集やMVの舞台で同じポーズをして記念撮影するのが定番のお楽しみです。

島内には、彼が紹介したスポットや、彼の音楽を聴きながら散策したくなるような静かな海辺、緑の小道、温泉などが点在しています。地元の方々も温かく迎えてくれ、ファン同士の交流も旅の楽しみのひとつです。


宮川大聖くんの紹介

宮川大聖くんは、東京都・式根島出身のシンガーソングライター。SNSでの歌唱動画が話題となり、2018年にメジャーデビューしました。やわらかな歌声と心に響く歌詞で、Z世代など若者中心に人気を集めています。

代表曲には「レゾン」「略奪」「ラストアンビエント」などがあり、特に「ラストアンビエント」は、フィギュアスケーター羽生結弦さんが自身の映像作品『ICE STORY』で使用したことで注目を浴びました。幻想的な音楽と羽生さんの演技が美しく重なり、ファンの間でも印象深いコラボレーションとして語られています。

また、妹の宮川愛李(みやかわ あいり)さんもシンガーとして活動中。愛李さんは透明感のある歌声と繊細な表現力で知られ、兄・大聖くんとのコラボレーションもファンにとって楽しみのひとつです。

その他、宮川大聖君が式根島を舞台に登場するYOUTUBEはいくつもあるので、ぜひ探してみてください!


式根島に一人旅する方の生態が伝わったでしょうか。このほかにも、猫好き、寅さん好きなど、無数のトラベラーがおります。

女性の一人旅と式根島

女性一人旅は傷心旅行()なんて言われた時代もありましたが、現代は全然違います。

式根島には20代から70代くらいまで、純粋に一人旅を楽しみながら、人生を謳歌する女性が気軽に来ています。過ごし方は十人十色。中には歴戦のベテランダイバーや島から島を転戦するソロの女性釣り師もいらっしゃいます。

先述の宮川大聖くんファンのミヤナーたちの聖地巡礼は若い女子が圧倒的。もともと島好き、旅好きというわけでもないけど、宮川くん恋しさにドキドキワクワク一人旅に挑戦する初々しさがなんともかわいいです!

全体的には自然に癒されるタイプで、温泉や星空、絶景などを楽しみながら、煩わしいことなく美味しいものでも食べてのんびりしたいわ、という女性が目立ちます。選ばれるポイントは自然環境以外にも、コンパクトな式根島の治安の良さや親しみやすいおもてなし、船旅の非日常感にありそうです。

ちなみに恐ろしくタフな
この人も女性一人旅です⤵

SHIKINEJIMA「今宵もしきねでバエパッチョ」自分で釣って、さばいて、飲む!

こんな方に式根島は合っている!

温泉が好き!
自然が好き!
趣味が合う
マイペース
コンビニ不要
海が大好き

式根島一人旅のよくある質問

Q
1人で泊まれる宿はありますか?
A

家族連れや団体、グループで混み合う繁忙期(GW、お盆、7月~9月)でも、ゲストハウスや素泊まり専用宿など、一人で気兼ねなく宿泊できる宿があります。ただ予約は混み合いますので、早め早めの手配で勝負しましょう。オフシーズンは、ほとんどの宿が一人旅大歓迎です!

Q
おすすめの季節はありますか?
A

長期滞在プランがあって、グループで賑わい過ぎないGW、夏季以外がおすすめです。3月後半から4月、梅雨前の6月、9月の連休後~11月は気候もよく過ごしやすいでしょう。12月~3月前半は、海も荒れやすく、欠航率が高めですが、その分、島は落ち着いていて、静かにくつろぐことができます。シュノーケルや海水浴は、その日の天気によりますが、6月後半から10月まで楽しめます。
ぜひ、式根島には春夏秋冬お越しいただき、四季の移り変わりや魅力を味わってください。なお、釣りの場合は、釣り物が変化して、なお季節の変化が楽しいです。

Q
荷物は事前に送れますか?
A

宿泊する宿ごとに受け入れ方法があると思いますが、OKな宿が多いはずです。お泊りの宿に確認してみてください。

Q
洗濯はできますか?
A

特に自炊プランがある宿は、長期滞在が視野にあるため、洗濯設備を備えたところが多いと思います。島には観光客だけでなく、お仕事で来島する方が1ヶ月~1年と滞在することが珍しくありません。

Q
病気になったり怪我をしたら病院はありますか?
A

式根島診療所があります。入院設備は実質ないに等しく、簡易的な治療になりますので、セルフメディケーションに努めてください。具体的には、持病の薬の予備や基本的な薬や手当道具を持参する。日焼けや虫刺されに注意する、怪我をしないように気を配るなどです。

高度な治療はヘリ移送の対応となります。
長期滞在中は、規則正しい生活をして、よく寝て、よく食べ、適度に運動をして体調管理してください。

Q
式根島で特に気をつける病気はありますか?
A

式根島で気をつける病気は2つあります。
1.ツツガムシ病
草むらや藪にツツガムシが生息しています。リケッチアを保菌するツツガムシに噛まれて発症するツツガムシ病は「七島熱」と呼ばれ、古くから恐れられてきました。遊歩道は比較的安全ですが、注意することにこしたことはありません。内地のマダニ対策同様、高濃度ディートなどの忌避剤を使用し、肌を露出せず、山歩き後はシャワーを浴びて全身を点検しましょう。

2.オオバヤシャブシ(通称ハンノキ)アレルギー
式根島にはハンノキの仲間であるオオバヤシャブシの群生があります。ハンノキや白樺、オオバヤシャブシ(ハンノキ花粉症に伴う食物アレルギー)のアレルギーがある方は用心をしてください。該当する方は2月から5月は内地と同じように、マスクや花粉症メガネなどの対策をとって、日頃携帯している薬(ステロイド吸入薬やエピペン)をお持ちください。重度アレルギーの方は時期をずらすことを検討したほうがいいかもしれません。

式根島診療所

参考リンク


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