初日の出!温泉!お汁粉!
あっという間に過ぎ去る一年。
実家に帰省、海外旅行、国内旅行、温泉、のんびり自宅…など、100人いたら100通りの年末年始がありますが、今年は式根島で新年を迎えてみてはいかがでしょう。西高東低の冬型気圧配置でテッパツ(強い西風)が吹きすさぶ離島で過ごす年末年始はどんな雰囲気なのか解説します。
式根島の年末年始の様子
12月最終週の土日あたり。竹芝を出航する大型客船さるびあ丸は、いつもとちょっと違う雰囲気が漂っています。
その理由は、島を出て本土で暮らしている元島民たちが帰省でたくさん乗船していること。親世代、祖父母世代と同居が普通の式根島は、家族のきずなが強く、正月などの長期休みは式根島に戻って一緒に過ごすスタイルが多いのです。「15の春」で高校から単身で首都圏の高校に通っている子どもたちも、冬休みなると島に戻ってきます。

そのなかに、旅慣れた式根島リピーターの姿がちらほら。顔なじみ同士で声を掛け合う姿も見られます。
真冬の式根島は12月の平均気温が13℃~と東京内地より5℃くらい温かくて過ごしやすく、温泉入り放題が魅力的。海外旅行や有名観光地や温泉地の国内旅行と違って、移動の手間や極端な混雑がありません。年末年始価格で財布に厳しい!ということもありません。宿の定員に限りがあるため、人が多すぎてうんざり、ということもありません。
とはいえ、島内は、お正月の準備にいそしんだり、買い物しまくる島民など、内地と同様どこかせわしない雰囲気は漂っています。餅つきをする家もあり、日本の原風景を垣間見ることができます。
この期間の観光客は、いつも通り、温泉に入ったり、釣りをしたり、星空を見たりとマイペースで過ごし、年越しの夜は、島民と同じように年越しそばを食べて、紅白を見終わったら、泊神社へ初もうで。お汁粉を食べたり、お酒を飲んだりして、共に新年を祝います。
やがて、夜が明けるころになったら、ぜひトライしていただきたいのが、式根島で見る初日の出。冬の時期は、東側の海岸や公園から見事な初日の出を見ることができます。頑張る方は、足付展望台に登れば最高の体験になるはずです。
三が日が終わるころの大型客船さるびあ丸は、大勢の島民に見送られて島を離れます。船内は随所が「謹賀新年」モード。特別な体験尽くしの年末年始となります。


年末~正月に式根島で体験できること
02
温泉三昧

式根島といったら、湯加減は干満まかせの野湯「地鉈温泉」「足付温泉」など、海岸線に湧くワイルド・豪快な温泉群です。水着着用で24時間無料で入れる自由さがウリ。さらに便利で安全な「松ヶ下雅湯」、身体もしっかり洗える、内湯の共同浴場「憩の家※例年31日~三が日は休業」など、温泉愛好家納得の布陣です。オフシーズンはさらにのんびる浸かることができます。
03
泊神社でお汁粉

白鳥居と白砂の境内が美しい式根島の鎮守「泊神社」の新年の夜は大賑わい。島民の多くが新年を迎えるころ足を運んでお参りし、ふるまいの御汁粉を頂いたり、お酒を飲み交わす風景が見られます。もちろん、滞在中の観光客の皆さんもお参りして、年越し風景を楽しんでいます。
05
釣り

ショアからキハダマグロにヒラマサ、カンパチ。磯のフカセで良形グレ。渡船、船釣り、なんでもござれの式根島は、釣り師憧れの聖地です。太公望におって式根島で貴重な年末年始休暇を釣り三昧、あるいは釣り初めなんて最高の新年、間違いなし。
風が強い冬場でも、桟橋なら比較的安全に釣りが楽しめます。帽子や手袋、携帯カイロなど防風防寒対策をしっかりしておきましょう。
06
交流

何かのご縁で同じ式根島で新年を迎える来島者同士や、祝いのムードで和む島民など、交流の機会が増えます。とっておきのお酒を用意して、輪に加わってみてはいかがでしょう。
船・宿手配のコツ
年末年始の式根島の船と宿の手配にはコツがあります。
- 営業している宿を探して予約する
➡年末年始は休業する宿が増えますので、予約難易度が上がります。年末年始の料金などに言及している宿を式根島観光協会「泊まる」コーナーから見つけると効率よく営業している宿を探すことができます。また、別のシーズンに式根島を訪れたときに気に入った宿があれば、年末年始の営業状況について聞いておくといいでしょう。いずれにしてもオンシーズンに比べ、狭き門となりますので、早め早めに動きましょう。 - 船を早めに予約する
➡観光のオンシーズンではないため、比較的予約しやすいですが、早く手配するにこしたことはありません。東海汽船は2か月前から予約ができます。海が荒れやすい季節でもありますので船酔いが心配な方は、ある程度プライバシーが保たれる二段ベッドタイプや個室の利用をおすすめします。もし、その時埋まっていても、キャンセル待ちや再トライでとれることもあります。 - 日程にゆとりをもち、欠航リスクを想定しておく
➡島旅の基本ですが、船の欠航に備えて、滞在中は天気予報や概況を気にしておくのと、いざとなれば1日早く帰る、または1日伸ばすなど状況に合わせて変更できるよう、日程にゆとりを持っておくといいでしょう。
よくある質問
- Q年末年始の島内の飲食店や商店、レンタサイクルなどの営業状況はどうなりますか?
- A
時短営業や1月1日2日は休みなど変則パターンにはなりますが、全店が休みということはありません。参考までに昨年の営業状況を以下の式根島観光協会SNSよりご覧ください。
参考:昨年の様子

式根島観光協会SNSより引用
- Q観光客もくつろげるでしょうか
- A
宿泊営業している宿は、当然きちんとお仕事していますし、長期休暇ですから観光客もそれなりにいます!安心してお過ごしください。


