白い砂、明るいマリンブルーの海、輝く太陽。

予備知識なしで、南の島のリゾート然とした沖縄と式根島のビーチの写真を並べたら、ほとんど一緒じゃないか!と思う方もいるかもしれませんが、沖縄は亜熱帯にあるトップクラスの大規模観光地です。式根島は温帯で、緯度も和歌山くらい。観光開発されていない小さな島です。

年間1000万人の観光客を受け入れる沖縄と、1万6000人が訪れる式根島。旅行者目線でどこが違うか、比較してみましょう。

※高い安い、など主観的な表現は沖縄と式根島を比較して、という意味です
※首都圏からの来島を想定しています

沖縄

沖縄の方が島が大きくて、観光地がたくさん点在。宿も色々選べ、激安ドミトリーから1泊50万円もするようなハイクラスなリゾートホテルまで揃います。琉球グルメや買い物、外食店やテーマパーク、水族館など観光客向けスポットも多くあります。

式根島

式根島は徒歩で回れるほど島が小さく、観光施設はありません無料で入れる珍しい海中温泉や星空、子供連れにも安心な穏やかな入江、遊歩道など自然そのものがおもてなしします。宿代も1泊3000円くらいから2万円台までと幅が開きません。

比較項目沖縄式根島
観光地の規模大規模(本島・離島含めて多様)小規模(式根島は伊豆諸島の小さな島)
観光客層国内外首都圏からが多い
交通費格安ツアーもあるが高め安い
宿の種類激安ドミトリーから超高級リゾートホテル普通のドミトリーからプチホテル、民宿中心
宿の相場1泊1000円台から50万以上まで3000円から20000円台
予約ツアーなど手段が豊富だが繁忙期は高騰夏季は船も宿も予約自体が激戦
アクセス飛行機高速ジェット船か夜行客船
所要時間3時間(羽田空港から)3時間から10時間(竹芝客船ターミナルから)
島内移動基本はレンタカー、公共機関基本は徒歩かレンタサイクル
雰囲気多彩な観光、ショッピング、リゾート
テーマパーク、琉球文化
素朴な離島、島民の暮らしが身近
自然との触れ合い、無料の温泉
雨天のとき行くところはたくさんあり宿でのんびりしよう
食文化肉料理魚料理
コンビニ充実ない
温泉汲み上げのスパ施設自然湧出の海岸の野湯や海中温泉
外食充実少ない
テーマパークや大型観光施設充実ない
海の透明度~30m~30m
ダイビングのメインサンゴ礁やマンタ、熱帯魚ウミガメ、海中温泉、タカベやイサキの群れ
泳ぎやすい期間7月~10月7月~10月
環境リゾート産業、観光客向け施設素朴な島文化、・手つかずの温泉
便利度都心と変わらない不便な面もある
基本の雰囲気南国リゾート静か、のんびり

何より違うのは、受入れ人数でしょう。式根島は全宿が満室になっても800人くらいが限度で、交通手段も限られているので、小さな島でも人がごった返したり、渋滞するということがありません。

非日常的なまでに美しい自然の風景や海の透明度や多様な生物は、それぞれ100点満点ということでいいでしょう。

結論としては、どっちが上、下というより「どんな旅がしたいのか」で考えるのがポイント。

(正直、都会と田舎、といった違いにも見えますが)ぜひ、参考にしていただけたら幸いです。