式根島観光協会のWEBサイトに「Web/SNS実態調査報告書」というコーナーがあり、式根島に訪れる観光客や式根島観光協会WEBサイトの動向を記録しています。

式根島は伊豆諸島の中でも小さな島で、空路もなく、宿泊のキャパシティは300人余り。宿の予約をしていないと、式根島に日をまたいで滞在できませんので、自ずと上限が決まり、際限なく混み合うということはありません。

さて、式根島で目立つのは毎年どころか、隔月、毎月と足繁く訪れるリピーターの多さです。リピーター同士で顔見知りになり、宿が違っても挨拶を交わす風景も珍しくありません。さて、どんな方がリピーターになっているのでしょう。

リピーターの種類

釣り師

昔から式根島は一級磯が揃い、大型青物も夢ではない釣りの聖地です。通い続けて半世紀のベテラン勢に加え、今は20代、30代の若手釣り師も多く、式根島リピーターの代表層です。来島頻度は毎月どころか関西から毎週通う人までさまざまで、桟橋で顔見知りになった釣り師同志であいさつしたり談笑しています。

春には春の、夏には夏の、秋には秋の、冬には冬の釣り物があって、一年中通う醍醐味があります。

島に来るのは大変そうに見えますが、金曜日の仕事帰りにさるびあ丸に乗り込んでぐっすり寝て充電し、到着すぐから魚影が濃い島の釣りをがっつり楽しみ、昼に仮眠休憩して、今度は夕まずめから夜釣りに突入。多少寝不足しても、帰りのさるびあ丸で爆睡すれば着いた頃には休息が充分にとれて整うようです。

式根島の釣りを体験したら、もう他での釣りが物足りなくなって、気づけばあなたも式根島がホームの釣り師に…!

式根島を選ぶ理由

温泉好き

もともと湯治場であった式根島には自然の地形を活かした野湯が点在し、有名どころ(地鉈温泉・足付温泉)からマニアック?(山海の湯や奥ふなりっと温泉など)まで大自然の中で温泉に浸かる非日常体験ができます。整備された松が下雅湯を含め、水着着用の上、24時間OK、無料で入浴でき、経済的にも魅力的。裸で入ってからだが洗える内湯の浴場「憩いの家」は入浴料金大人200円。温泉好きには天国の島です。
式根島の温泉で体調がよくなった、疲れがとれたと気に入って、毎年通う方もいらっしゃいます。

ただし、真夏は観光客や海水浴、マリンレジャーのお客さんが多い、混んでる、滞在コストが高くなる、単純に暑い、虫がいるなどの理由で避ける方もいます。

式根島を選ぶ理由

星空ファン(写真家)

太平洋のただなかにある式根島では、都会の明かりの影響が少ないクリアな星空を観察、撮影できます。徒歩30分でどこでもいけるコンパクトな島であるため、集落や人工灯も限られ、条件の良い場所が点在しています。展望台から大海原と満天の星、公園のオブジェや断崖、奇勝奇形をアクセントに入れた星景写真など、題材に事欠きません。深夜の星空観察で冷えた身体は、そのまま温泉にドボン!
式根島には滞在型の自炊宿も多く、流星群や彗星など、天文イベントに合わせてじっくり腰を据えて撮影に挑む星空撮影愛好家も少なくありません。

式根島を選ぶ理由

ダイバー

世界的に見ても珍しい海中温泉で湯治するウミガメに会える式根島のダイビングの魅力は唯一無二です。複雑なリアス式海岸をはじめ、火山が生んだクレパスやケーブ、ドロップオフ、洞窟は探検するような楽しさ。透明度は特に夏場は25m以上と高く、初心者から上級者まで、多様なダイビングスタイルに対応しているので、リピーターが友人家族を連れてきて、さらにリピーターが増えていくパターンが多いです。 ダイビング後には、水着のまま入ることができる極上の天然温泉が最高で、みんな身体を温めながらおしゃべりを楽しんでます。

式根島を選ぶ理由

ワーケーション・テレワーク・リモートワークな人

働き方の多様化が進んだ今日この頃。会社の福利厚生でワーケーションができる方、場所を選ばずITがあれば働けるテレワーク・リモートワークの方で、式根島の環境が気に入って、年に何度も通うリピーターがいらっしゃいます。式根島はワーケーション推進のモデル地になったことから、ネット環境がよく、ひだぶんも高速Wi-Fiバリバリです。朝は日の出を見ながらジョギング、仕事をして、夕方は無料の海中温泉、休日は釣り三昧など、オンオフをスイッチ感覚で切り替えられ、低コストで滞在できるのが式根島のワーケーションの良さです。また、式根島の商店や飲食店でバイトをしながら繰り返し滞在する方もたくさんいます。

式根島を選ぶ理由

なんとなく式根島が気に入った人

特に目的はなく、式根島に通う人もいます。重点的にやりたいことがあるわけではなく、式根島にコンビニがないことも気にならず、人口密度や周りの人の雰囲気、入りたいときには入れる温泉や海の自由さ、どこを見てもきれいな景色、そのほか、なんともいえない居心地の良さを感じて、第二の我が家、里帰りのように心の底からくつろいで過ごしています。その頻度は毎月、隔月来島も普通です。

「暮らすように、旅する」といいますが、その旅先も本当に気に入った場所があれば、定位置が決まってくるのかもしれません。

式根島を選ぶ理由

いかがでしょうか。あなたも「式根島リピーター」になりませんか?
大歓迎します。