式根島の原生林の代表的な樹種は、スダジイとタブノキなど、暖地に生える常緑広葉樹です。

秋、スダジイの木には、たくさんのどんぐり(堅果)が実ります。昔、豊富にお菓子などがなかった時代、式根島の島民は、これを拾って、炒って食べるのを楽しみにしていました。


積もるように落ちているので、短時間でたくさん集めることができました。これを持ち帰ってビールのつまみにすることにします。
方法は簡単。穴の開いた虫食いをよけて、軽く洗った椎の実を、フライパンで乾煎りするだけ。塩をぱらっと効かせます。

脂肪分が多く、椎の実から脂がじっとりにじんできます。思ったより跳ねませんが、心配ならフタをするといいでしょう。

完成です。女将が3つに裂けたどんぐりの帽子(殻斗)も一緒に炒ったのが、なかなかオシャレなアクセントになっています。
気になる味わいは、極上のナッツ。コクや甘味が強く、お世辞抜きでうまいです。山ちゃんはビールを片手に50個も食べて、翌日お腹が張ってしまいました。
収穫の季節は10月~11月ごろ。島中、シイノキはありますが、中の浦海水浴場の入口あたりに大木があり、今回はそちらで調達。
自信をもってお勧めしますので、この季節に来島したら、旅の記念にぜひお試しください!
ゲストハウスひだぶんにお泊りの場合は、ミニキッチンで炒ったり、レンジでチンすることができます!