一度は塩釜焼きを割ってみたい人生だった
「真鯛の塩釜焼き」。ある時はおしゃれキャンプのバエ料理、ある時は結婚式でキャンドルサービスの代わりに各卓上で割られる大目玉料理。いずれにしても、「華」も「格式」も最上級の「ハレ」の料理です!なんと、式根島のゲストハウスひだぶんでは、そんな憧れの「真鯛の塩釜焼き」に挑戦できるキットを用意しています。最初はダッチオーブンに入れてみたりと(抜けなくなった)苦労も失敗もありましたが、立派な姿のまま焼き上げる方法を編み出したので、ここにレポートいたします!
1.ミールキットのオーダーとBBQスペースの予約をする
まずはBBQスペースを予約し、今回は[和風]式根鯛平君/鯛の塩釜焼セットを事前にひだぶんにオーダーしました。なお、BBQスペースは、夏季や週末は特に、団体さんが貸し切ることも多いので、要注意です。
2.真鯛を調達する
続いて、立派な、ハトヤレベルの真鯛を調達しないといけません。本来、ここから、すでに大変です。ところが式根島には、天然の海水で素晴らしい真鯛を育てている「式根島養殖場」がありますので、問題ありません!
▼ 注文方法などはこちらをご覧ください ▼
式根鯛平君が届きました


2.真鯛の下処理
ひだぶんの外流しで式根鯛平君のうろことエラと内臓を取ります。いつもはケガしないように、先にヒレを全部とってしまいますが、今回は姿をかっこよくしたい気持ちもあり、悩ましいです。しかし、たっぷりと、きれいな内臓脂肪です。人間ならメタボ健診で怒られるのでしょう。

2.炭火起こし
ひだぶんのBBQスペースを予約して、炭や着火剤を商店で買ってきて、まずは火起こしです。不要な段ボールや枯れ枝など、あるものは何でも焚付に使います。

まあまあのところで、いったん離脱です。二人以上いたら、鯛平班と炭火班と二手に分かれた方がいいですね。
塩釜の塩を合成する
大きなボールを持ってきて、ひだぶんミールキット「真鯛の塩釜焼きセット」についてきた、指示通りに計量カップで水を150mlをはかって入れ、次に乾燥卵白をいれ、軽く泡立てます。混ざったら塩を少しずつ入れ攪拌していくと、ある時点でふわっとクリームのようになりました!



真鯛を塩釜で包んでフタをする
本番用の大きなバットをもってきて、まず、真鯛の大きさくらいに塩を伸ばします。その上にお腹に明日葉を詰め、昆布とクッキングペーパーでくるんだ真鯛(レシピ通り)を置き、塩で隙間なく包んでいきます。鯛の身に直接、塩がふれてしまうと、しょっぱくなって台無しになる危険性があるので、慎重にやっていきます。それにしても、この懐かしい感じ・・お砂場遊びそのものです。
なんとか、均一に包みました。しかし、鯛平君が立派過ぎて、若干蓋が閉まりません。きっと、塩が固まれば、ちゃんと密閉されるので、目的は果たせます(ということにします)。


火入れスタート
網の上にバットをのせて、ふたの上にも炭火を置いて、上火下火で蒸し焼きにしていきます。

焼けました
ふたをあけると、想像以上に固い塩釜が見事焼きあがっています!最後の最後に魔がさして、鯛の模様を書いたら、鯉のぼりみたいになってしまった。

塩釜を割ります
それではお待ちかねの!

ひだぶんの未来を祈って!
・・割るというより、陥没、という感じでしょうか。すっかり夜になってしまいました。
かたまりとなった塩は、鯛の身に触れないように外して、燃えるゴミに捨てます。そこらに塩を捨てると塩害になって草木が生えなくなるので、くれぐれもゴミとして捨ててください。

実食
サーバーで形を崩さないようにとりわけ、レモンを絞っていただきます。身がふっくら!!ほどよい塩加減!!これは大きい鯛だからこその妙味がありますね。うーん贅沢です!ぜひ経験してみてください。

応用
なお、余った鯛は、骨を外してご飯に混ぜたり、そのまま炊き込んで鯛めしにすれば二度楽しめます!
こちらは、半身を残して[洋風]式根鯛平君/鯛めしセット3合に変身した鯛平君。1匹1500円の鯛で、調味料や副材料が揃っていれば、ここまでできます!鯛めしは明日のご飯やおにぎりにもなります。洋風バージョンは、ワインのつまみにも・・ご飯でワイン、若干危険ですが、やむを得ません。

以上、レポートでした。お試しあれ。