梅雨はいずこへ、という大晴天の6月の式根島。涼し気な?トサカノリ漁の風景をお届けします。

トサカノリは比較的水深が浅い場所に生えますので、素潜りで集めます。陸から見ていると、まるで鵜飼の鵜!伊豆諸島の天然のトサカノリは高級品で、生のぷりぷりとした歯触りはこたえられません!塩揉みして天日にさらし、お刺身のツマや海藻サラダに大活躍します。トサカノリは茹でれば、鮮やかな緑になるので、赤と緑ととりあわせて使うと一層引き立ちます。


トサカノリとは、スギノリ目ミリン科トサカノリ属の海藻(紅藻)で、大きさは20cmから30cm程度です。見た目がニワトリのとさかに似ていることから、トサカノリと呼ばれるようになりました。伊豆諸島のトサカノリは九州に次ぐ出荷量を誇り、トサカノリの採藻風景は春から夏の島の風物詩。美しい彩りと形で、人気の色物海藻です。

なお、トサカノリは漁業権が免許されているので、漁業協同組合員以外の人は、漁業権対象となっている以下の水産動植物はとってはいけません。ご注意ください。
※ひだぶんは漁業協同組合員です
【式根島の漁業権対象】
距岸2,000m | いせえび、とこぶし、てんぐさ、さざえ、いわのり、あわび、はばのり、くぼがい、とさかのり、ばていら、ひじき、なまこ |