今宵もしきねでバエパッチョ自分で釣って、さばいて、飲む!

早春の爆釣フィーバー150分

早くも2025年3回目の式根島釣行は、2月の天皇誕生日周りの連休です。昨年の2月は大島で頑張ってましたが、今年は式根島にほぼ全振りする今日この頃です。

2月の釣りは本命のイシガキダイ、それも脂がのった良型が獲れるイメージがあり、私は好きです。

島の春「海苔摘み」

さるびあ丸で合流した師匠連と一緒に式根島に上陸。宿についてみると、伊豆諸島の早春の風物詩・ハバ海苔が干してあります。島民は、早春から春にかけて、荒れる磯に降り、西ン風が煽る波しぶきを浴びながら、せっせとハバ海苔や岩海苔を摘んで干して保存します。これらの海苔の風味は最高で、あぶってもよし、揚げてもよし、海苔ご飯にしてもよしと、島の大ごちそうの一つです。

ちなみに私は、ふきんと(つわぶき)と海苔を煮た式根島の郷土料理が大好物です。

ふきんと(つわぶき)と海苔

本来、ハバ海苔の板のりは非常に高価なものですが、竹芝のショップ・東京あいらんどでは、お手頃価格で入手できるようです。季節になったら、ぜひお味見ください。

1日目の釣り

1日目は強風のなか、師匠連と一緒に足付桟橋で竿を出しました。師匠連はフカセ釣り、私は足元釣りとカゴ釣りの強欲2点セットです。

2月になってようやくサメも消え、まさに寒グレの季節です。足裏サイズが1枚釣れました。

寒グレ

因縁のウツボと戦いながらも、早春の釣りを楽しみます。

ちょっと珍しかったのが、ニザダイです。私が普段しないフカセ釣りの外道のイメージでしたが、ぶっこみ釣りで40cmサイズが釣れてしまいました。

黒い身体に唐突にぎらつくブルーのコントラストがなかなか決まっていますが、いい話をあまり聞かないので処遇に悩みます。

おかずはこれで十分

確変フィーバー

2日目は風もおさまり、穏やかな式根島になりました。師匠連は、夜中に起きて朝まで釣りしてたにも関わらず「今日も釣りしたかったなぁ~」とボヤきながら、さるびあ丸に乗り込みました。私は、野伏桟橋から釣りをしながら見送って、今日は夕方まで頑張ります。

帰りたくなさそう

最初は、みやとらで買った旬の明日葉弁当を頬張りながら、のんびり釣りをしていたのですが、潮が下げ始めた13時半頃、異変が起こりました。

引用:surf-life

まず、足元に落とした竿に、良型35cm~40cmくらいのアカヒメジが立て続けに食ってきました。いわゆる「落ちパク」で落とせばすぐかかります。

周りはどうかというと、そこまでではないので、たまたま私の足元に群れが回遊したのでしょう。

続けて、本命のイシガキダイが連発しました。いずれも40cmほどの手頃なサイズで見るからに脂がのっています。イシガキダイはシガテラ毒のリスクがあるので、あまり大きすぎると食べるのに躊躇します。これぐらいがいいです。

完全に、落とせば間もなく食ってくるフィーバータイムに突入しました。弁当を食べてる場合ではありません。私は、手持ちの竿1本に集中し、積極的にあわせて掛けることにしました。こんな時合いが長く続くわけ無いので、極力、早く釣って手返しを良くしようという算段です。

間、間に、いわゆる外道も上がってきますが、いちいち型が良いのが笑えます。

アカハタも30cm以上でありがたいです。こうなってくるともう鞭を振るうような釣りになります。

さすがに、桟橋でも目立ってきて、人が集まってきました。その時です。やったら重いのがかかり、見ていた方にタモ入れを手伝ってもらって上がってきたのが「ホシザメ」。1m以上あります。なめらかな鮫肌に散る星のような白点と妖しく光る瞳などを観察して撮影後、逃がそうとすると、島民が「サメの中では一番美味しいし、アカイカの餌用に冷凍しておくといいんじゃない」とアドバイスをしてくれました。

わりとおとなしい
妖しい瞳と星

その後、2回、強烈な当たりがあり、竿先がぐぐっと海面に引き込まれそうになりました。私は横走りで応戦しましたが、残念ながら8号ラインでは間に合わず、2回とも切られてしまいました。見ていた釣り名人も言っていましたが、おそらくタマンではないかと思います。あの様子ではそれなりに大きいので、もう少ししっかりした竿で12号以上のラインが欲しいところです。フエダイにしろ、タマンにしろ、釣れる時は真っ昼間でも釣れるのです。

次回からは、こういう時に備え、12号以上のラインに18号~20号のタマン針の仕掛けも準備することにします。

さて、2回、派手にバラしたあとも、30cmのイサキ、40cmのアカヒメジが続きました。

2時間半くらいで、これだけ釣れました。これが式根島の桟橋釣りの時合いです。

このフィーバータイムの前に、船上の人となった師匠連に見せてあげたい釣果です。

若潮や長潮は釣れないといいます。今回は下げはじめの潮の流れがよかったのかわかりませんが、兎にも角にも釣りは、釣り場に立ってみないとわからないと思った出来事でした。

↑黄色は食べやすく美味しい魚(当社比)

今回も世界の魚料理シリーズで、ロシア・ウクライナ料理が中心でした。戦争が早く終わるといいですね。。

ロシア&ウクライナ料理

調理のポイント

レシピ

ウハー
(ロシア風魚のスープ)

  1. 魚のあらを煮出して出汁をとる
  2. ジャガイモとニンジンは角切りにし、タマネギはくし切りにする。
  3. 2を1に加えて10分煮て、塩で味を整える。スライスした魚の身を入れ、ブラックペッパーを加えて、さらに弱火で20分煮る
  4.  仕上げにディルとパセリを入れて出来上がり

    ■ポイント
    魚は鮭でもタラでも何でもOK。釣れた魚で気軽に作ってみては。ディルやパセリはカルディなどで買えるドライハーブを持参すると便利です。
バエパッチョ提唱者

こんにちは。私は、「自分で釣った魚で料理を作って、美味しいお酒を飲むため」に式根島に通っています。この「今宵もしきねでバエパッチョ」が式根で釣りをやってみるきっかけになったり、自炊民の多少の参考になれば幸いです。