式根島を効率よく歩き尽くすコツ
式根島は面積約3.9㎢・外周約12㎞。約1万年前に噴火した式根島火山により誕生した小さな島です。どこまでも青く澄んだ海、印象的な白砂の元となる火山性の流紋岩の地質、複雑に入り組んだリアス式の海岸、岩に這う黒松。美しい景観は「式根松島」と詠われました。この式根島の景観をゆっくり味わえるハイキングに出かけませんか。
まずは遊歩道がわかる式根島MAPをGET
式根島は各所に遊歩道が整備され、一般道とつないで、歩いて一周することができます。まず、観光協会が発行している式根島MAPを手に入れるところから始めましょう。ヤマレコやYAMAP、みんなの足跡など登山アプリも役立ちます。

画像出典元:式根島観光協会パンフレットダウンロード「式根島MAP」
おすすめのハイキングモデルコース1日目
「歩き尽くす」を目的に、考えてみたモデルコースをご案内します。1日では大変なので、大まかに島の西側とその他のエリアを分け、2日かけると、程よい感じです。
※山歩きに慣れていて、コースタイムより早く歩ける人は、1日で回り切れます。
1日目は出逢い橋起点に周回するコース
外周12kmの小さな式根島ですが、遊歩道など不整地をアップダウンしながらハイキングすると、なかなか良い運動になります。このコースで展望スポットでしっかり景色を眺め、あちこち写真を撮りながら歩いていると、大体7km前後の距離になると思います。個人差はありますが、休憩も含めて4時間くらい見ておくといいでしょう。
遊歩道の起点であり、空き地に自転車を停められます。橋の東側から立体こさする下の道路へ階段で降ります。
階段を降りたところから、上に見えるのが出逢い橋 島一番の夕日と「馬の首」で知られる絶景ビーチ。周回を逆にしてサンセットタイムに寄るのもおすすめ。
大浦海水浴場と馬の首 遊歩道から階段で少し下れば、広々としたビーチが現れます。
夏季は人気のシュノーケリングスポットで賑わう 360℃を見渡す島最高地点の展望台。ここは外せない絶景スポットです。ベンチで、少しくつろぎたいところ。
超絶景!神引展望台 式根島の奇勝「唐人津城」は白岩の砂漠が広がる火山の噴火口跡。津城とは人や魚が集まる場所をさす言葉で、良い漁場で賑わっていたことから。手前にテラスやテーブル&ベンチがあります。
唐人津城 雨が降ると幻の池が現れるかつての火口跡。隈の井(くまのい)の地名は、雨が降るとすり鉢状の火口跡が水を集め、「幻の池」が出現することから命名。
隈の井 御釜湾を見下ろす、一番南の展望台。
ミチナシのアシカ穴や御釜湾を望む 御釜湾(みかまわん)を見下ろす3つの展望台の真ん中にある展望台。神津島のが正面に見えます。
神津島がよく見える 御釜湾(みかまわん)を見下ろす3つの展望台の一番北側にある展望台。
御釜湾を見下ろす 標識に従って草がうるさい小道を浜まで降りると、静かな入り江が現れます。磯や岩場は足跡がつかないため、下りてきた道を見失い戻れなくなる事故が多発しています。必ず振り返って覚えるか、写真を撮影しておくこと。
浜津城 木洩れ日と野鳥のさえずりが心地よい可愛らしい小道。バードバスの石臼が、手入れの行き届いた道脇に点在し、野鳥のさえずりが聴こえてきます!式根島は落葉しない照葉樹が多く、なかなか姿は見えないのでした。
木漏れ日が心地よい 少し車道を歩けば、元の出逢い橋に到着。お疲れ様でした!
出逢い橋